アイデアコンテストの「表面的」な成功と、「実質的」な失敗。
以前、会社でアイデアコンテストをやった。
社員の皆さんからビジネスのアイデアを募集しますよ。
優秀なアイデアには賞金を出しますよ。
さらに優秀で可能性のあるアイデアは、ビジネスとしての実現を会社がサポートしますよ。
というヤツだ。
すごくたくさんのアイデアが集まった。
発表会と表彰は、とても盛り上がった。
コンテストとしては、成功の部類に入ると思う。
私もその運営側として働いていたので、達成感を味わった記憶がある。
しかし集まったアイデアは、ほとんど実際のビジネスに結びついていない。
インプットをアウトプットへ、アウトプットをインプットへ
コンテストの参加者は、すごく頑張ったと思う。
日々の仕事や生活からヒントや閃きを見つけて、それを発表できる形にしたのだから。
インプットをアウトプットへつなげることができたのだ。
しかし、その貴重なアウトプットを、次のインプットにすることができなかった。
- プロセスA「アイデアコンテスト」
input:ヒント・閃き → output:アイデア(の発表)
- プロセスB「ビジネスの検討」
input:(優秀な)アイデア → output:ビジネスモデル
こうする必要があった。
上記のプロセスBが必要だったのだ。
アイデアコンテストの成功に満足してしまった、私を含む運営側の怠慢だ。
コンテストは「表面的」には成功した。
しかし「実質的」には失敗したのだ。
アイデアは出すことが大事。
しかし、それと同じくらい大事なのは、そのアイデアを実現すること。
やり遂げること。
肝に銘じたい。