酒の持つ背徳感と、御神酒の持つ神聖なイメージの対比
毎朝の散歩で通っている神社で、面白いモノを見つけた。
賽銭箱の上に、日本酒。
未開封のワンカップ。
これは…おそらく御神酒なんだろう。
どなたかの、神社へのお供え物。
明日すごく大事な商談があって、どうしても成功させたいサラリーマンが、気晴らしのストロングゼロを買うために仕事帰りに寄ったコンビニで、ふと思いついてワンカップ買って、神社にお参りしたのではないか。
あるいは、最近よくないことばかり続いて、昨夜も、些細なことで奥さんとケンカしてしまった、気の弱い中年男性が、神様にすがりたい一心で、自分はまったく飲めないお酒をなれない手つきで買って、お供えしたのかもしれない。
何れにせよ、なにかこう、切実な想いを感じさせるワンカップだ。
もしこれがコンビニ前のガードレールの上にあれば、酒の持つ背徳感を強く感じさせるシチュエーションである。
しかし神社にあると、神聖な御神酒をイメージさせるのだから不思議だ。
同じワンカップなのに。
ワンカップを巡る妄想。
今日はこの辺にしておいてやるか。