「拙速(せっそく)は巧遅(こうち)に勝る」。仕事のスピード感とは
会社の幹部会議で、以前私が問題提起した資料が出てきた。
なかなか面白いので、晒してみる。
ちなみに会議の結果は、下記の2事例とも共感を得ることができ、改善がなされて今に至っている。
いま見ると、しごく当然、当たり前の問題提起だ。
普通すぎて、少し気恥ずかしい。
私も会社も成長したということかな。
「拙速(せっそく)は巧遅(こうち)に勝る」
80%の完成度で前倒しで終わらせるAさんと、100%の完成度で仕上げてくるがいつも納期を過ぎてしまうBさん。
経営者目線だと、どちらを高く評価するのでしょうか?
事例① 重要な会議の議事録作成
重要な会議の議事録が一週間たっても出来上がってこない。
担当者のBさんに聞くと「議論の過程も大切な情報なので、時間をかけて正確に書いていた。」とのこと。
議事録がない間、会議での決定事項があいまいなまま誤った方向性で仕事が進んでいた。
- 会議の決定事項だけを最優先で関係者へ共有し、記録としての議事録は後回しでも良いのではないか。(ボイスレコーダーの記録でOKなど)
- 決定事項を共有チャットなどで会議中に共有するルールにしたらどうか。
事例② 新製品の企画立案
新製品の企画立案をBさんに依頼したが、二週間たっても何の報告もない。
上司が様子を見ると、資料スライドをゼロから作成していた。
「オリジナリティを出したかった」とのこと。
担当をAさんに交代したら、他部署のスライドを流用するなどして、3日で初版が完成した。
- オリジナリティは「人の真似」が出来るようになってから。「良いものを徹底的に真似る風土」を浸透させたら良いのではないか。
- 部署間、部門間でドキュメントやデータを共有できる統一システムを検討したらどうか。